神界王から託された“聖神剣” この剣は本来、天使の妃となるべき聖女を迎い入れる儀式に使う。 神界に足を踏み入れ、神界王により剣先を当てる儀式。 しかし、今から向かう先は人間界。 神界と同じようにはいかない。 聖神剣の威力は同じでも、使う者が異なれば扱いも変わる。 本当にこの私が、扱えるであろうか…。 『聖女を貫くのは1度きり。2度貫けば、肉体も魂も消滅する』 別れる際に告げられた神界王の言葉。 胸の奥に重く響く……。 たった……1度…きり……。 …2度目は……ない……。