が、しかし…奴は俺に不利な言い方をしやがった。
すかさず俺は口止めにかかる。
すると―――――、
あまりのショックからなのか、
―――――女が気を失った。
その後、奴の慌てっぷりが尋常じゃねぇ。
あんなにパニクるアイツを見たのは初めてだ。
あの……心穏やかなレイシーが。
俺はこの時、感じたんだ。
コイツ……この女にマジで惚れてる。
心から愛してるんだろう……と。
だから俺は決めたんだ。
魔神杯を使って“聖女”を手に入れるよりも
もっと残酷で面白い方法で
奴の“愛しの聖女”を
この俺様の手で奪い取り
身も心も破滅へと追いやる事を…。
俺はその場に奴と女を残し、立ち去った。
まぁ、いいさ。
今のうちにせいぜい愛し合えば。
この俺様からのプレゼントだ!!



