「俺らの話を聞いてたんだろ?」
「………」
確かに聞こえてはいたけど、何の事やら…。
「えっと……あの………」
私が返答に困っていると、周防先生が口を開いた。
「莉胡。今から大事な話をする」
「………」
目の前の周防先生といい、仁王立ちの木戸先生といい…
瞳が真剣過ぎて……怖い。
思わずゴクリと生唾を呑み込む。
「信じられないような話だろうが、コレが現実なんだ」
「………??」
「今の莉胡は人間界の“羽生莉胡”だ」
「………」
周防先生が“分かるな?”って感じに語りかけるから…自然とコクッと頷く。
「俺は今はこんな格好しているが、天界を治める天使。天界名はスウォール・レイシールド」
「え?」
「そしてコイツは、魔界の悪魔で…「キドルディン・アーモンだ」
黙っていた木戸先生までもが…。
「へ?…今……何て?」



