「フッ。お前は彼女に触れる事すら出来まい」
「っ!!」
「最初から決着は着いている。聖女は天使の妃となる娘。それは決まっている事だ」
「っんなことは知らねぇ!!」
「お前が悪魔であるように、私が天使である限り聖女……“莉胡”は誰にも渡さん!!」
「フッ。……面白れぇ。んじゃあ、力尽くで戴くとするか」
「何っ!?」
えっ!?……今…“莉胡”って言わなかった?
それに“悪魔”だの“天使”だの…何?
一体、何のことを話しているの?
扉の向こうの2人に詳しく聞こうと…
ドアノブに手を掛けた瞬間―――、
!!!!!?????
えっ!!…………何!?
目の前で2人がさっきまで手にしていなかった武器のようなモノを手にしている。
杖のような…剣のような……。
2人は長い棒状のそれを手にして、闘い始めた。
えっ…えっ……な、何!?
単なる遊びなんかじゃ無い!!
本当に……闘ってる。
あっ!!



