聖女に求婚!?~天使vs悪魔~



先日、木戸先生の自宅へ行った時もこんな感じだった。


あの時も身体が急にズシッと重くなって、


心臓が急に変な脈を打ち始め、


今みたく…肌がピリピリ痛かった。


私はゴクリと唾を飲み込む。


……やっぱり、あの時と同じ。


妙に喉が渇いて、何か飲み物を欲したくなる。


ホントに………何なの!?


一体……2人はどこ?



重い身体を痺れる足で少しずつ歩み進める。


部屋は何処も鍵が掛かっていて…入れない。


何処かに……いるハズよね?


廊下の端まで辿り着いた。


………階段?


リハビリ棟は3階建て。


階段の上方部へ視線を向けた瞬間―――、


ドスッと…何か、重く…響く音がした。


やっぱり、上にいるの?


恐る恐る階段を上がる。


あまりの緊張に額に冷や汗が滲む。


軽く手で拭おうと……。


えっ!?……何で……?