「おいっ!!」


「はっ、はい!!」


「お前、れ…零士の事好きなのか?」


「はっ?」


「アイツの女か?」


「……い、いえ…周防先生が勝手に…」


「んじゃあ、俺は?」


「へっ?」


「俺はどうなんだよ。アイツより優しいぞ?」


「………」


女は疑いの眼差しを向けて来る。


「ったく。言っとくが、口は悪いが女は大事にする。アイツは誰にでもヘラヘラするが、俺は自分の女だけにいい顔するぞ?」


「………」


女は俺をジッと見つめ……


「俺にしとけ……な?」


「………」


俺がこれだけ魔力全開で、しかも魔の結界の中なのに…


何でコイツは落ちねぇんだ?


こんなに長いこと女を見続けるのも初めてだ。


ますます手に入れたくなるじゃねぇか。