君の隣で夢みた未来

階段の最後の一つを登りきり、音楽室があるフロアについた。


いつも思うんだけど、この学校ムダに広いんだよな。


授業と授業の間の中休みの時は、移動で費やしてしまうことも多くはない。



音楽室前につき、何故か少し緊張していた。


なんでかは自分でもわからない。


俺は扉にあるガラスから中を伺った。


窓際、一番後ろに誰かが突っ伏していた。


日に当たる髪の毛は綺麗な茶色で、俺は一目でそれが誰であるかがわかった。


驚かせないように、そっと扉を開け声をかけた。



「美咲さん?」



その人はゆっくりと体を起こし、顔をこちらへ向けた。


そして、いつも電話越しに聞こえる柔らかな声で俺の名前を呼ぶ。