君の隣で夢みた未来

「最低だって思ったろ?」



自嘲気味に笑う翔の言葉に私は精一杯首を振った。


あれだけ彼女と仲良かったのに、終わってしまっただなんて…。


やっぱり、恋愛なんてそんなものなんだろう。



「学校の人?上手くいきそうなの?」


「さぁな」


「上手くいくかもわからないのに別れちゃったの?」


「気になる人いるのに、そのまま付き合ってたら失礼だろ」


「…そうだけど」


「それに…」


「それに?」


「今よりも、もっと傷付ける」



伏し目がちに答えてはいたけれど、翔らしい答えだった。


きっと、それは、翔なりの優しさだったのかもしれない。



「ギャンブラーだね。翔ちゃん」


「うるせぇな」



私達は笑いあい少し冷めた焼き鳥にそれぞれ手を伸ばした。