君の隣で夢みた未来

あたしと先輩は駐輪場まで無言のまま歩いた。


先輩に顔を赤いことを指摘されただけなのに、なんだか居た堪れない。


単なる冗談かもしれないじゃん。


冗談ぽく言えばよかったじゃん『だって、暑いからね』って。


バカみたいに正直な自分を恨む。


あたしが、黙っていることに違和感を覚えたのか先輩が急に立ち止まり、あたしの腕を掴んだ。



「どうしたの?」



怒ってるわけでもない、心配しているわけでもない…何かに苛立ってるみたいだった。


少し怖かった。



「つまんない?」



そう投げかけられた言葉にあたしは胸が締め付けられた。



「…違います。楽しかったです…嬉しかったです」



そう答えるあたしの頬の両方を引っ張って先輩は言った。



「じゃあ、笑ってよ」