君の隣で夢みた未来

3年の夏の思い出を振り返った頃、授業終了のチャイムが鳴った。


私は図書室にサヨナラを心の中で告げて、音楽室へ向かった。


音楽室までは幾つか階段を上る。


来客用のスリッパがペタペタとなる。


時折、教室から出てきた在校生達から会釈をもらったり。


1年生2年生は私の事を知らない。


当たり前だけど。


3年生の教室の前に行くと「あ、美咲先輩だ」と私の知らない後輩が私の名前を呟いた。


そして、


3年生のフロアの一つ上にようやく着いた。


そこには音楽室が構えられていた。



誰かが居るかもしれない、一応形式的にノックをしてみた。


返答はない。


なので、私はその扉を開けた。