君の隣で夢みた未来

私がそれに気付いたのはジリジリと煙草の灰がフィルターに近づいて指が熱くなったから。


急いで火を消し、落ち着かせるように新しい煙草を咥え火をつけた。


私は、圭介にどんな言葉をかけたらいいんだろう?


どんな言葉をかけたって薄っぺらいものになってしまいそうで何も言えなかった。


ただ、隣に居ることで圭介の不安を消し去ることしか出来なかった。


左手に感じる温もり。


気が付いたら圭介の手と私の手が触れていた。


お互いを確かめるように手を握った。



―私たちは、ここに居る。



そう確かめ合うみたいに。