君の隣で夢みた未来

ふと我に返った時に、一つだけ引っかかるものがあった。



「心の中…?」



その問いかけに彼は一つ頷いた。



「今、嫌なことがあった時は一番につんちゃんの声を聞きたい。会いたいと思う。だけど…」



圭介はゆっくりゆっくりと言葉を続ける。



「怖いんだよ。実子の存在が」


「実子?なんで?」



圭介の口から出てきた名前に驚いた。


実子の存在が怖い理由がわからなかった。



「あいつ、どんどん俺の壁を壊していくんだ。俺が守ろうとしてるものを…」


「…守ろうとしてるもの?」


「……つんちゃんとの関係だよ」



私との関係。


そういう圭介の言葉に二種類の鼓動が私の中に聞こえた。


嬉しいと思う鼓動と、不安に思う鼓動。