君の隣で夢みた未来

「…けーすけ?居なくならないよ?私は」



その言葉に圭介は首を左右に振った。



「目の前から…とかじゃなくて…」


「え?」



圭介の言葉に私は戸惑った。


目の前からじゃなくてって、どういうことなのだろう。



「この前、夢見たんだ」


「夢?」


「…2年前の夏の事が、夢に出てきた」



圭介が何のことを言っているのかすぐにわかった。


2年前の夏の図書館の出来事の事だろう。



「つんちゃんは…どうして、あの日‘なかったことにしよう’って言ったの?」



圭介は瞳に涙を溜めて私を真っ直ぐに見た。


いつもなら、すぐに圭介の質問に答えていた。


だけど、今の質問のその答えは出てこなかった。



「…つんちゃんは、本当に忘れたの…?」



堪えきれなくなったのだろう。


圭介の瞳から一粒、涙がツーっと頬を伝った。