君の隣で夢みた未来

海岸と駐車場の中くらいのところに階段があったので、私と圭介はそこに腰を下ろす。


暗闇の中に聞こえる波の音。


一人でいたらきっと恐怖すら感じるんだろうけど、今は、そうは思わない。


カフェオレに口をつけて私は圭介が口を開くのを待った。


だけど、今の彼は簡単には口を開いてはくれない。



「…実子となんかあった?実子と図書館行ったんでしょ?」



実子と話したときは知らないふりをしていたけれど、実は知っていたのだ。


二人が今日図書館で勉強をすると言う事を。


圭介がご丁寧に教えてくれたから。



「…俺、怖いんだ」



重い口を開いた彼は、小さく鼻をすすった。


泣いているのだろう。



「…怖い?何が?」



私は彼の横顔を見つめゆっくりと言葉をかけた。



「つんちゃんが…いなくなりそうで…」



意外な答えに、私は驚いた。


なんで?


私は居なくならないのに…。