君の隣で夢みた未来

あたしは素朴な疑問を美咲さんに投げかけた。



「どこ向かってるんですか?」



彼女はニッと笑って「心が安らぐ場所」と言ってハンドルを切る。


車は小高い山を登り、小さな広場に到着した。


車のカギを閉めて、あたしたちは夜景の綺麗な広場へと吸い込まれた。


彼女はベンチに座り、煙草に火をつける。


そして、コンビニで買った飲み物をあたしにくれた。



「はい」


「あ、ありがとうございます」



あたしが買ったのはパックのアイスティー。


美咲さんは缶コーヒー。


いつか、先輩が飲んでいた銘柄と同じものだった。


ここにも、先輩の面影があるなんて。


あたしは、缶からパッと視線を反らし夜景を見る。