君の隣で夢みた未来

あたしがお手洗いから出てきた時、店内に美咲さんの姿はなかった。


そのコンビニの外にある灰皿の隣で、彼女は煙草を吸っていた。



「お待たせしました」


「今日、お化粧してたんだね」



煙を吐き出しながらにこやかに言う。



「なんか、大人っぽいなぁって思ったら、お化粧してヒール履いてたんだね」



改めて言われると恥ずかしかった。


先輩の隣に居たくて美咲さんに変な対抗意識を燃やしていた自分が恥ずかしかった。



「さて、行こうか」



美咲さんは、そう言って煙草の火を消した。


再び車に乗り込むあたしと美咲さん。


エンジンをかけてまた発車する。