君の隣で夢みた未来

美咲さんは、あたしにそれ以外話しかけることはなく、鼻歌を歌いながら車を走らせていた。


目的地はわからない。


なんだか、ちょっとしたドライブみたいで嬉しい。


だけど、思い出すのは先輩の事ばかり。


普段、助手席に座るのは先輩なんだろうな。


とか、


先輩も美咲さんの横顔を見るのかな。


とか、


どんな会話をするのかな。


とか…。



美咲さんが隣に居れば先輩を思い出してしまうし、先輩の隣に居れば美咲さんを思い出してしまう。


あたしの胸は、飽きることなく痛む。