君の隣で夢みた未来

助手席に乗り込み、彼女はアクセルを踏む。


鼻歌交じりにハンドルを握る彼女は何やら楽しげだった。



「いつもの場所行こうか」



彼女はそう言って、いつもの小高い山へと車を走らせた。


いつも通り、途中のコンビニで飲み物を買うことを忘れずに。



車を止め、まだ太陽が高い時間にこの場所へ来るのはなんだか新鮮だった。


美咲さんは煙草に火をつけて煙を吐き出す。



「…夏だねぇ」



しみじみと言葉を吐き出す彼女。


遠くを見つめ、煙草を咥える。


煙を吸ったり吐いたり繰り返す彼女は、少しだけ知らない人に見えた。


太陽の光がそうさせているのか。


原因はわからなかった。