君の隣で夢みた未来

あたしは先輩の言葉を信じて苦手な数字の羅列を並べていく。


はじめこそは苦痛でしかなかったけれど、だけど、先輩が隣に居るということだけでこんなにも頑張れる自分がいるということに、とても驚いた。


先輩自身も自分の勉強をしながらたまにあたしの書いた数字たちの様子をうかがってくる。


ほんの一瞬、先輩の柔らかい髪がふわりと近づいてくる…


たった、それだけの事なのにあたし…ドキドキしてる。


違う。


違う。


なんの意図なんてない。


ただ、この人はあたしに数学を教えてくれてるだけなんだから…。


集中しろ。


せっかく先輩が時間を割いてあたしに教えてくれるんだから。


大事に使わなきゃ。