君の隣で夢みた未来

だって、その人は



「ちびちゃん」



って呼んでくれたから…。



あたしはすぐに伸びをやめて、入口の方にくるりと向き直った。


―先輩。


あたしがそう言おうとした時に彼はあたしの隣に来てこう言った。



「お勉強?」


「はい」


「いつもやってるの?」


「いつもは家でやってるんですけど…今日はちょっと難しかったから。すぐに質問に行けるように…」



先輩は「ふぅん」と言いながらあたしの参考書やノートを覗き込むように見ていた。



「偉いじゃん」



そう言って、あたしの頭をくしゃっと撫でてくれた。


一瞬、自分の身に何が起きたかわからなくて、しばらくの間固まっていたと思う。