君の隣で夢みた未来

あたしは、その課題を片手に教室へ戻る。


扉を開けると開口一番に花月がこう言った。



「実子ー!お勤めご苦労ー!」


その言葉にクラスメイトたちはくすくすと笑う。


お勤めご苦労って…。


あたし、服役してたわけじゃないんだよ?



「あー、もう最悪」



あたしが席に着くなり隣の席の男子が声をかけてきた。



「どうした?」


「プリント渡された。マジ最悪」


「うーわー。どんまーい!」



そいつはそう言って、あと数秒で鳴ろうとしている予鈴を待っているようだった。


休み時間があったっていう気がしない。


先輩と会えてラッキー。


それくらい。


でも、今はそんな余韻すらない。