君の隣で夢みた未来

あたしの聞き間違えじゃないよね?


今、「いいっすよ」って言ったよね?



「先輩!」



普段じゃ大きい声はあまり出さないあたしが、大きな声を出してしまったと気付いたのは先輩の少し驚いた表情を見たときだった。


大きな声を出してしまった事が少しだけ恥ずかしくて、頬が熱くなるのが自分でもわかった。



「…ほんとー?」



確かめるように先輩に尋ねると先輩は優しく微笑んでくれていた。


今、あたしの目の前で。



「ほら、いくぞ」



あたしのやんわりとした余韻を打ち砕くように先生は言った。


あたしは先輩に軽く会釈をして、大きな荷物を抱えたまま先生の背中を追いかける。