君の隣で夢みた未来

教室まではいつもなら楽しいお喋りを繰り広げているのだけれど、でも、なんだか今日は空気が重い。


花月と一緒に教室に入る。


教室には幾人かのクラスメイトが居て、それぞれ「おはよう」と声を掛け合う。


そんな時、慌しく数人の女子があたし達めがけて走ってきた。


階段を駆け上がってきたのだろう。


朝の挨拶の前に、あたしと花月にこんな言葉を投げてきた。



「かづ、かづ!あ、実子も。何?何?あれ!」


「はぁ?」



主語が全くない話に何を答えれば良いのかわからない。


花月の返答は仕方のない気がした。


あたしも、彼女達が何を聞きだしたいのかさっぱりわからなかった。



「だーかーらー!安西先輩と一緒だったじゃん!いつ?いつから話すようになったの!!??」



見られてたんだ。


目立つもんね。


先輩…。



花月は自慢げに昨日あったことを話していた。


それが凄く羨ましかったのだろう。


みんなは「いいなぁ」と口々に溢していた。