陰陽庁所轄の土地となり、関係者以外は立ち入り禁止区域となった。




5人で小笠原が倒れていたクレーターの真ん中まで歩いた。



パンプスで歩く花奏さんは小さな石に足元を取られ、躓く。間一髪で、彼女の身体を晴真が受け止める。




「ありがとうございます。樋口さん」



「怪我がなくて何よりだ…」




「ここで…小笠原が絶命しました」



「そうですか・・・」



夫の死を受け入れた彼女の態度は気丈だった。



子供を奪われた彼女は実家の安部家に戻っていた。