ようやく、俺はケルブを追い詰めた。




恵比寿オフィス街の一角にある公園。




警察の非常線が張られ、人気けは全くなかった。




「お前は鬼神だったのか…」



「セラフは俺の部下だ。例え、あんたが天使のトップでも俺の指示に従ってもらう」



「天上の世界では神かもしれないが、この地では妖だろ?妖如きが俺に指示を与えるのか?」




「…」



俺はケルブと対峙した。ケルブの瞳に宿る冷酷な光。天の人間の顔の美しさはその瞳の光を恐ろしい程、鋭い刃に変える。


俺を見つめるケルブの冷酷な光は濃度を増していく。



俺もケルブの視線の挑発に煽られた。