* * *


「尭耶…起きろ…」


俺は誰かに激しく身体を揺すぶられた。


「んっ?」


俺は慌てて、目が覚ました。



「悠長に寝てる場合か?」


少しずれた眼鏡を押し上げて鋭い目つきで睨む…


夢に出てきた紫紺の軍服に似た服装の…


声はセラフだけど、顔はマロン?


マロンにしては容姿が少し若い・・・


「お前…マロン…だよな?」



「…俺はセラフだ。下界ではそう呼ばれた時期もあった」



「何?マロンがセラフなのか?」