濱部社長は今期の新しい商品の説明を始めた。



大理石のテーブルの上に並べられた新しいコスメたち。



「綺麗…」



私は紫穂様に似合う色を選ぶように言われていたけど…



私欲に走って夢中になった・・・



「!?」

智成様の胸元のポケットの中のスマホが振動した。

スマホを覗き、私に囁く。

「…知弥が戻ったらしい…君の恋人も一緒のようだ」



「恋人?」



「…濱部社長…今回のコスメはすべて…頂くよ」



「承知しました…智成様もお忙しい方ですね」