何が起こるか理解できない不可不思議な現象。



「わが身を護る盾となれ!!急々如律令!!」



小笠原さんはそう叫び、1枚の符をかざす。


符は光を放って、私たちの前に銀色の壁を作った。



私たちに押し寄せる銀の白い閃光が銀色の壁に阻まれ、消し去っていく。



でも、銀も攻撃の手を緩めない。白い閃光は津波のように私たちに押し寄せてくる。



「くっ…強い…」



銀色の壁は軋むような音を立て、小笠原さんの持っている符もジリジリと煙を上げ焼け始める。


完全に符が灰になった時、


私たちは銀の力に弾き飛ばされ、祭壇の方に倒れこむ。