私は銀の言う通り、見返り柳の碑の前に来た。



「貴方が栞様ですか?」



黒いサングラスにスーツ姿の男性。背丈は尭耶さん位だから、180センチ。



「はい」


「俺に付いてきて下さい…」


「・・・」



男は黙って歩き出した。私も彼の背中を追い、歩いていく。



もう後戻りは出来ない…


これ以上、私の為に誰かが傷ついたり、死んだりするのは嫌だ…