「ケルブ様が懸命に言葉を紡いでると言うのに…こいつはボーッと聞き流すから…つい」



「…色々と考えるコトもあるんだろう。でも、俺たちの力だけでは…歯が立たない…銀狼様は神だからな」



「天使以上の力を持つと言うコトか?」




「そうだ。俺も子供が生まればかりだ…まだ、死にたくない…」



天界と地の世界を行き来しているとラファエルが言っていた。


ケルブも地の世界のどこかにいるのか・・・




「俺だけ…素顔と言うのは不公平だな…」



「…力を覚醒していないお前が悪い…お前の采配に期待しているぞ…尭耶」


ケルブはそう言って、玉座に戻った。