* * *

俺はベットの端に座り込み、スーッスーッと寝息を立てて眠る栞の寝顔を見つめた。



そう言えばまだ、俺は君に愛していると言っていない。



「…夢の中に出てくる三郎と言う男はお前に瓜二つだな…」



「!!?」



俺の目の前に紫紺の軍服に似た衣装を纏い黒革のブーツを履いた男が現れる。

髪は金色で瞳はターコイズブルー。

腰のベルトには豪奢な鞘に収められた長剣を提げていた。



「お前は何者だ?」



「俺は…天使階級第6位の能天使・ラファエル…人の夢に入り込める力を持つ天使だ」




「て、天使だとっ!!?」