「出ないの?」



「ああ…」



尭耶さんは無造作にスマホをテーブルの上に置いて、コーヒーを飲む。



「…胸騒ぎがする」



「えっ!?」



尭耶さんは椅子を引いて、腰を上げた。




「…私も行きます!」



「お前は部屋に居ろっ」




「…だって、靖さんの身に…何かあったんじゃないかって心配だから」