「…皇から相談を受け…来ました…小笠原知弥です…」



10年前と変わらない銀色の髪に紫色の瞳。当時、少年だった彼も大人の男になっていた。




「…一度…お会いしていますよね」



「ああ…俺を憶えているのか?」



「…はい」