「それで…、"距離置こう"って言われたんだ。」
それは信じられない言葉だった。
あんなにれんを好きな由佳が
そんな事言うのかな?
「嘘だよね?由佳がそんな事言うの?」
愛も同じ気持ちだったらしく
その気持ちを口に出した。
「由佳、泣いてたんだ…。
"どうしよう、ゴメンね"って
泣いたんだよ…」
れんは苦しそうな口調で話していた。
「ねぇ、瞳…ちょっと変だよね。由佳、」
愛が学校帰りに心配そうに言った。
「何かあったのかな?」
でも由佳はいくら留守電を入れても
連絡は来なかった。
「アタシ、由佳の家による」
愛はまっすぐ私を見ていた。
「あ、私…CMの仕事が5:30から入ってて…」
本当は由佳に会いたいのに
愛は由佳の家の前で立ち止まると
「じゃあまた。」と手を振った。
「また何かあったら連絡して」
と私も手を振った。


