「あ、れん!由佳の事何か知ってる?」

ある日れんがうちのクラスに来ていたから
聞いてみた。




「知らねーよ?瞳と愛美は何も聞いてないのか?」


「メールしても大丈夫しか返ってこないし、」
私は由佳とのメールを思い出していた。


「電話しても留守電だし」愛も続けて言った。




「…そっか、」
れんは黙り込んで
何かを考えてるようだった。





「れん、お前何か知ってんだろ?」
それをいち早く察知した爽汰がれんに聞いてみた。




れんは暗い顔で
「実はさ、一昨日由佳の家に見舞いに行ったんだ。
で、"風邪か?"って聞いても
あいつ、"何でもない"って、言ってくんなくて…」



由佳が、れんにも言わない?




何かがおかしい…





れんに隠し事するような子じゃないのに、