桜並木の下で  上 ~四月から九月~




 奈美SIDE



 翌日。足は痛いし、まぶたも重い。



 泣きすぎたかな。



 けど、なんとなく、翼と二人きりで話したくて。




 放課後、屋上に呼び出した。





 屋上に来た翼は、キョロキョロとあたりを見回して。



「ったく、呼び出しといて、待たせんのかよ」



 フェンスに寄りかかってた。



「翼のバカ!待ったのはこっちだし!」



 私は、貯水タンクの上から翼を呼んだ。