「何、顔赤くしてんだよ」 翼がにやけながら。 「してないっ」 「いや、してるって」 ヤダ、私…本当に惚れてるの? こんな奴に? 「最初はよ、かわいげねぇ奴とか思ってたけど。案外、かわいいところあるんじゃん。朝練中に倒れるなんて」 何よ…。 つか、何なのコイツ! 「ウザい!!」 「あ、そ。ウザくても結構だ」 「っていうか、恋愛には無関心なんでしょ?」 翼の顔が、一瞬困惑する。 「お、おう。無関心だぜ」 「じゃあ、手を掴むなっっ!」 「掴んでるんじゃない、握ってんの。あ、違いわかる?」