「あ、ありがと…」 まさか、始業式の日に、私が大っ嫌いって認識した奴に、ストラップを拾われるとは。 最悪だー。 私は、差し出されたストラップを受け取った。 「奈美、俺に惚れんなよ。恋愛なんて、ダルいから」 はぁ? 「誰が、アンタなんかに…!絶対に、惚れないんだから!」 気のせいかな…。 一瞬、翼の顔が、歪んで見えた。 …うん、多分、気のせいだろう。 第一、ああいうチャラい奴ってのは、冗談をこよなく愛してるんだし。