「…ないよ」 女子とまともに喋ったことすらないのに。 「…楽しいし、なんかドキドキするし、でも好きとかはわからん…」 姉ちゃんは冷凍庫を漁り、アイスを取り出した。 …それ俺のなんだけど。 「好きなんじゃない?」 軽く言われた。 この姉ちゃん、暴君だがなぜだかモテる。 恋愛経験豊富なのだ。 「難しく考えるもんじゃないしね。」