ふーん、と先輩は俺を眺める。


「口数も増えたな?」

「え…、まじすか」


自覚していなかったから、驚く。

先輩は嬉しそうに笑う。



「あとは、背だな」



なにが、あとはなんだ!


「大きなお世話です!」


叫ぶが、先輩はすでに逃げ出していた。

背が低いのは仕方がない!


…親はどっちも高いのになぁ。


163センチは低いよな…。