「ま、今日はありがとう」 そう言うと、桜田はニカッと笑った。 「お互い様だろ」 それもそうだけど…。 「楽になれた。桜田のおかげだよ」 「俺もだし…。俺、何もしてないし…。」 わからず屋め。 とても大きいことしてるって。 「夏休み、学校いるの?」 「ん?あぁ、部活」 「だったら会えるね」 桜田が首を傾げる。