素直に心に入ってくる。 「…ありがとう、桜田」 いつの間にか、涙も止まっていた。 「…恋したいな」 そんなこと、普通に言えるようになったのは桜田のおかげ。 桜田が少しびっくりしながらあたしを見る。 「桜田はしないの?」 そう聞くと、う〜んと曖昧な答え。 「テニスさえできればいいって感じで、あまり興味ないんだけど…」 ――ズキッ