「どうした?」


こいつは結構イケメンで、モテる。

俺とは違って背も高い。


「水筒忘れた。取りに行ってくる」

「そんなことかよ。早く行ってこい」


智は呆れたように手を振って、見送ってくれた。



コートから少し離れた場所にある下駄箱で靴を脱ぎ、靴下で教室に向かう。

2階の一番奥の教室。



――――そういえば、教室からよくテニスコートを見てる人いるよなぁ…