「でも…」 続けようとしたけど、和樹が手を上げてさえぎった。 「ここまで来たらできる限りのことをする。だから、まだ応援して?」 そっか、ベスト4になったけどまだ試合はある。 「…当たり前!」 そう言い返すと和樹はニッと笑って頭を撫でてくれた。 ――――あたし、和樹に頭撫でられるの好きだな… 思わず変なことを考えてしまった。