試合が始まり、緊張が最高潮になる。 だけど、そんな緊張はいらなかった。 今までの練習の成果を余すことなく出す和樹。 信じてる。 誰よりも頑張ってることを知ってるから、信じれる。 誰よりも夢を大切にしてることを知ってるから、応援してる。 「頑張って…」 掠れた声しか出ないけど、思わず呟く。 相手だって強い。 点数はとってとられての繰り返し。 だけど、和樹は勝つ。