「これからも、友達がいいよ」 そう雪乃が言うとハハハッと小谷が乾いた笑いを漏らした。 「ありがとう…、雪乃」 小谷は嬉しそうだけど悲しそうだった。 嫌われなかったが、恋愛対象から外された。 「ごめんな、キスして」 そう言って小谷は屋上から出ていく。 雪乃の横を通る時に軽く雪乃の頭を撫でてから。 ――――触るなよ… またイラッとした俺はよほど雪乃にはまってると思う。