夏に、恋をした。



用事あるわけではないけど、気になる。


「わかった。ありがとう」


玉川さんにお礼を言い、3組の教室から出る。

適当に校内を歩いてみようと思い、散歩みたいに歩く。



一人で歩くのはけっこう寂しかった。



しばらく歩いていると、前から女子が走ってきた。




――――あ…




そのまま女子は俺に突撃。

誰かはわかってたから受け止める。