夏に、恋をした。





「雪乃…」


しんみりとした声。

やっぱり啓がおかしい。


「なに…」

そう返すと、啓は顔を赤くしながら息を吸った。




「好きだ」




……は、ぃ?


え、告白!?


「…誰が誰を…」


思わずそんなことを行ってしまう。



「俺が、雪乃を、だよ」



…啓があたしを…?


「啓…」