夏に、恋をした。



「明日の昼休み、屋上に来てほしい」

「…今だったらダメなの?」


面倒なこと頼んできやがって…。


「あぁ、二人で話したい」


啓じゃない。

いつものお調子者な啓とは違う。


「…わかった」


頷かないといけない気がした。

そんな顔されたら断れるわけがない。


なんで、そんな顔してあたしを見るの。




そんな、寂しそうな顔をして。