階段の踊り場で小谷は止まった。 非常階段で人通りが少ない。 「お前…、雪乃のなに?」 単刀直入に質問された内容はやっぱり雪乃のこと。 俺は勝ち誇った顔で言う。 「彼氏」 小谷が忌々しげに舌打ちをした。 「やっぱり…」 予想はしていたらしい。 というか、いまだに噂とか流れてないんだ。 そういえば、雪乃と学校で話すことは少ない。